総帥の密かな策謀
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総帥の密かな策謀

今泉まさ子/桜井りょう

ストーリーはよかった

ネタバレ
2024年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ほぼ全編、志延の独白でお話が展開されていきます。絶縁状態だった、実父と異母兄の経営破綻しかかってた会社を立て直すために税理士を辞めて、資金を出してくれた群上に「身売り」契約することになった志延。もともとゲイだから身体の繋がりそのものには抵抗なく、初めては自分から群上の部屋に行ったけど、その後もずーっと群上との心のつながりは感じられず、ひたすらカラダのつながりがあるだけの日々。意識がもどらないまま義兄が亡くなり(ここはかわいそうだった)、一度脱走して連れ戻されてからは常に見張りがつく軟禁状態、えっちも前・戯なしの荒っぽいやり方に変わっちゃって。群上がどう思っていても、これでは性奴隷と扱い一緒。全然気持ちが寄り添う要素がない気がするんですが、なんだかんだで絆されていきます。ジャーナリストの友人からの情報であることがわかってから急に変わっていくんですが、そこだけ唐突すぎるかな〜。え?秘められた真実を知って、悩みながらも時間をかけて受け入れていく、だったら星5だったかも。群上サイドの視点もあったらもっとよかった。長年の想いがそこにあったのなら余計。 群上のお屋敷にはご主人にとことん忠実な執事もいて、なんとなく、別作家さんの「茅○氏」を彷彿とさせます。プライベートジェットを複数持ってたり、車は運転手付きのリンカーンとか、そこはドヤァって感じですね(笑)
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