このレビューはネタバレを含みます▼
あの最後の頭がもげた虫はツバサくんそのものなんだろうな…
有紀ちゃんの事を自分だったら死んだほうがましとか結局はこいつも加害者とか、架空のキャラに向かって安全圏からマウント取る感想が出てくるのも、まさにヒソヒソと噂話してた周りの人って感じ。
有紀ちゃんとツバサくんは一度も再会出来ないという…漫画らしいご都合主義を一切作らない後味の悪さが、よりリアリティがあってこのお話の魅力になっているのかなと思います。メディアミックスでドラマ化でもしたらもうちょっと大衆向けに希望を持たせてくれないかな…。
この話が終わった後も、主人公の春香の息子くんは小学校から困りごとがより増えていきそうな予感がするし、旦那さんは仕事がうまくいかなくて潰れそうだし、友ちゃんの旦那さんはどっかで浮気してそうだし、ツバサくんは将来事件起こしそうな精神病質のアダルトチルドレン一丁上がり、なんだかどこも消えたママ友どころじゃない問題が噴出してきそうな感じがリアルで、彼らはこの先も悩みながら人生が続いていくんだろうな〜と感じさせてくれる余韻が良いです。
最後まったく意外な問いかけで不穏さを残して終わるのも、なぜかさっぱりしてて好きですね。
有紀ちゃんの旦那さんはもしかして不倫相手として主人公を狙ってた?言う事聞きそうな従順な女性ばかり選ぶのがいかにもモラハラ夫って感じでリアル。