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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • 消えたママ友

    野原広子

    なんとも切ない
    ネタバレ
    2024年2月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あの最後の頭がもげた虫はツバサくんそのものなんだろうな…
    有紀ちゃんの事を自分だったら死んだほうがましとか結局はこいつも加害者とか、架空のキャラに向かって安全圏からマウント取る感想が出てくるのも、まさにヒソヒソと噂話してた周りの人って感じ。
    有紀ちゃんとツバサくんは一度も再会出来ないという…漫画らしいご都合主義を一切作らない後味の悪さが、よりリアリティがあってこのお話の魅力になっているのかなと思います。メディアミックスでドラマ化でもしたらもうちょっと大衆向けに希望を持たせてくれないかな…。
    この話が終わった後も、主人公の春香の息子くんは小学校から困りごとがより増えていきそうな予感がするし、旦那さんは仕事がうまくいかなくて潰れそうだし、友ちゃんの旦那さんはどっかで浮気してそうだし、ツバサくんは将来事件起こしそうな精神病質のアダルトチルドレン一丁上がり、なんだかどこも消えたママ友どころじゃない問題が噴出してきそうな感じがリアルで、彼らはこの先も悩みながら人生が続いていくんだろうな〜と感じさせてくれる余韻が良いです。
    最後まったく意外な問いかけで不穏さを残して終わるのも、なぜかさっぱりしてて好きですね。
    有紀ちゃんの旦那さんはもしかして不倫相手として主人公を狙ってた?言う事聞きそうな従順な女性ばかり選ぶのがいかにもモラハラ夫って感じでリアル。
  • にぶんのいち夫婦【分冊版】

    黒沢明世/夏川ゆきの

    昔ながらの総愛されヒロインです
    2023年12月12日
    結末が気になって無料分と合わせて何巻か購入して読みました。主人公と旦那さんのビジュが好みです。絵柄も綺麗で良かったです。
    主人公は少女漫画にありがちなみんなに守られるか弱いヒロインで、自分から行動に出る事はあまりなく怒ってる時以外は共感し辛かったです。
    オーバースペックの王子様はじめ周りの人ばかりが話の推進力になっていたのが残念。
    不倫女がこれ見よがし過ぎて、カタルシスというより周りにお膳立てしてもらって一喜一憂するだけの主人公にイライラしました。旦那さん誠実な人だから怒り損だし…。
    問題解決後もダラダラ話が続くのに耐えられず途中で断念しました。女性向け漫画は自分には合わないみたいです。
  • 真綿の檻【マイクロ】

    尾崎衣良

    毒親育ちと毒母を救う漫画…かも?
    2022年8月26日
    3巻まで読みました。そんなに意外性はないですが、主人公の夫がモラハラっぽくて心配する弟という構図…かと思いきやその後の展開はなるほど〜でした。
    主人公がちょっといい人すぎたかな…と思う。けどもしかして作者や作者の身内の人が主人公みたいな育ちだったのかな?と思ってしまいました。

    自分の親は兄弟差別こそなかったですが、主人公の母親が若い頃の主人公をなじる態度がまんま自分の母親すぎて面白かったです。
    毒親育ちはつらいよ。
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  • ヒヤマケンタロウの妊娠 分冊版

    坂井恵理

    題材は良いけどノリが合わない
    2022年5月9日
    数年前に全話読んだのですが、ドラマ化したのを知り最近全話視聴したので、また読みに来ました。ドラマは細部までブラッシュアップされかなり出来が良いので、まだ観たことない方には強くお勧めします。
    少女漫画的な勢いに任せたノリが肌に合わないのと、イクメンカフェから妊夫が一気に認知されたとか、カフェの店員が常に赤ちゃんをおぶってるとか現実で考えたらあまり説得力がない様なフワッとした空気が苦手でした。
    でもこの題材を漫画にされたというのは大きな価値だと思います。

    妊夫と奥さんの話は会話下手な昭和の日本人夫婦の典型という感じでかなりフラストレーション溜まりました。言いたい事があるなら何故言わない??この夫婦にモヤモヤしてしまって爽やかな読後感をちょっと邪魔されました。
  • 夫はグレーゾーン

    秋野さと

    他人事として読むならいいかも
    2022年5月4日
    主人公がカサンドラなので、カサンドラ視点というか健常者から見た発達障害の漫画ですね。
    DV男の反動で発達障害夫に捕まったみたいな描写もあるので、発達障害当事者が見て気持ちのいいものではないと思います。
    漫画の中で「発達障害ってこういう人」というレッテルを貼ってしまっている様な…実際自分の会社にもこの夫みたいな男性いてましたが、こういう人ばかりではないです。
    発達障害の夫と意地悪な友人に振り回されて可哀相な主人公、と見ればいいのでしょうが、あまり共感は出来ませんでした。
    ゆうて主人公もけっこうトロいよね?というか友人の「見守ってきた」上から発言スルーとか、主人公も主人公で何か持ってそうな感じ。この辺は作者の感性の影響なのかもしれないですが…。
    寿退社とか夫が幸せにしてくれるとか、価値観が30年前のままなのも気になりました。

    発達障害というセンシティブな題材を扱うならもっとフェアな視点で踏み込んで描いて欲しいです。これだと主人公と同じ立場にいる人しか共感出来ないんじゃないかな。。。
    「発達障害は本人も苦しいけど周りも迷惑」というメッセージ以外に何を受け取ればいいのか分かりませんでした。
  • 夫はグレーゾーン 単行本版

    秋野さと

    他人事なら面白い
    2022年5月4日
    自分は発達障害じゃないかと10年程悩んできた者です。主人公の夫は黒に近いグレーっていう感じなんですかね。自分はおそらく白に近いグレーという感じですが、どう頑張ってもどこか詰めが甘く、人生苦労します。自分の様な人間からするとこの漫画はまさに自分事なので、結構面白いけど読んでいて辛いです。
    会社にこの夫の様な感じの本物の黒がいた事がありますが、自分を見ている様で本当に怖かったり、尻ぬぐいで毎日深夜残業したり…「頼むから早くこいつをクビにしろ」と思ってました。
    でもこういう人から言われるまで自分の異常性に気付かないレベルの人ばかりではないです。特に女性は「真面目なのにミスが多い」タイプが一つの典型らしく、診断がつかないと投薬による改善も期待出来ず、挫折を繰り返した結果鬱を発症していくケースが多い様です。
    発達障害を題材にするなら、かえって偏見を広める事がないように様々なタイプの発達障害者を取り扱うオムニバス形式の方がいいのではないかと思います。
    ほんとこういう奴いるよねーうざーって、自分と無関係な人は思うんだろうけど、「自分もこれかも…やっぱり一生治らないんだ」みたいに追い詰められてしまう様な読者もいるんじゃないかな。
    作者は多分ご自身の経験や何か思うことがあってこの題材を描く事にされたんだと思うけど、ご自身の主観だけでなく発達障害と言っても色んな人がいるという事を踏まえて作品作りをされて欲しいです。