このレビューはネタバレを含みます▼
ネガティブ、コミュ症、自己評価が低い主人公。けれど、ヒーローをはじめ、主人公の親友、ヒーローの兄達、ヒーローの幼馴染の令嬢と皆、主人公とヒーローの幸せを願い、応援してくれる、めちゃくちゃ恵まれた環境にいます。ネガティブでコミュ症な主人公キャラの作品はたくさんありますが、主人公が少しずつでも変わろう。精神面も強くなっていくような、読み手が応援したくなるストーリーなら良いのですが、この主人公はあまりにもネガティブすぎる上に自己評価が低く、この一冊で何回同じシーン(気絶する)のかと思いました。1巻で登場するキャラはたくさんいるのに、肝心の主人公が何も進まない。婚約破棄の一点張り。なのにいざ、結婚できない事を口にすると心情では傷付いている自分がいるのか、涙を流す、そして熱を出して寝込む。…どれだけ弱いのかと、正直読んでいてイライラしてしまいました。主人公がヒーローの顔を直視出来ずに気絶してしまう事にも彼なりに打開策を練ろうと寄り添い努力をしています。なのに主人公は周りに甘えるばかりで、やっぱり自分には分不相応と何の努力もしていません。拒絶する度にどれだけヒーローを傷付ければ気が済むのか。普通だったら見放されてもおかしくないレベルですが、きっとヒーローは一途に主人公を思い続けるのでしょうね。…まだまだ始まったばかりなのはわかりますが、主人公に伸び代を感じない(魅力を感じない)…二巻以降は買わないかな…