このレビューはネタバレを含みます▼
好きな作者さんで、ずーっと気になりながら読むか読まないか悩んでいましたが読むことにしました。凄く評価が分かれていた理由も解りました。なんだろう、主要人物に心根の悪い人は居ないんですよね。皆が皆お互いを思いやっているのは間違いない。間違いない…んだけど、それが自己完結しちゃっていて相手に伝わっていないが為に物凄く拗れちゃってる。子供まで産んじゃう根性(?)があるなら、大学進学の時点で弟君が『お前達が想い合っているのは判っている!今すぐどうやってでも探して会いに行け!!』と背中を押してあげればよかった話では…?子供を置いて出ていくにしてもその真意が判らなければその後子供と2人が家族として生きて行くかなんて保証は無いわけで…せめて蓮には手紙のひとつもあって然るべきではなかろうか?じゃ無ければ蒸発した弟そっちのけでくっつくような2人じゃない事くらい分かるでしょうに…なんか皆の時間をだいぶロスしたうえに子供が将来事実を知った時のダメージが心配です。。弟か妹を欲しいのに、親の顔色を窺って肌色ボールに留めた姿に心が痛くなりました…