このレビューはネタバレを含みます▼
他の悪役令嬢に異世界転生した漫画を読んで異世界物に興味を持って探していました。
結論から言うと、設定崩壊していて、思っていた作品とは異なった、ただの恋愛漫画です。
束縛嫉妬と愛が重たいキャラに愛される貴族物として読むなら、絵も綺麗で面白いと思うが、転生である設定は必要ないレベルでおまけです。(前世の記憶は全く出てこず、断罪後の悪役令嬢の意識に入っているのにゲームで描写されないだろう悪役令嬢と束縛キャラとの幼い頃の記憶があったりする…矛盾に感じる)
そもそも悪役令嬢じゃない。幼い頃から良い子すぎるし、断罪前も治癒魔法で聖女って呼ばれた人が、ヒロインを虐めていたにしても、無視や茶会に誘わない程度で、肝心のイジメ事件では風邪を引いて現場にいなかったとか…なんで断罪されてるのか意味が分からない。
その後、対して何もしていない悪役令嬢に主人公が転生して純粋無垢になったけど、結局、束縛ヒーローも断罪される前から悪役令嬢を一途に思っていたとか、本当に悪役令嬢と転生モノにする意味はあったのか?(ただ流行りを詰め込んだだけの作品…)
13巻まで読みましたが、この後も悪役令嬢という内容は生かされない気がします。途中にヒロインの性格と美貌が男性を誑かす悪役令嬢みたいな表現はあったけど、それこそ異世界転生である必要はない。設定はお飾りです。
異世界転生や悪役令嬢という設定を除いて、娼婦になった元侯爵令嬢が、激重愛キャラに甘やかされて、幸せになる話を求める人には面白いと思う。