このレビューはネタバレを含みます▼
166p、全表題作+描き下ろし+あとがき+電子特典。SNS中毒の韓国人のウノを5年もネトストするネイリストの天馬。一度も会った事がないのに遂にSNS上で彼女が出来たと知ってしまう。天馬自身には彼女もいたのに落ち込み方は失恋そのもの。付き合っていた彼女も天馬を理解しており、別れる状況が潔い。5年間、彼のSNSを通して、生活の一部となり喜びとなり彼が突然日本迄会いに来た事により側に居る現実の嬉しさを知る。手の届く存在だと判るからこそ、「友達」の意味も判る。ふわふわ進む。天馬の気持ちのようにふわふわと進むストーリー。外国だけど自分の気持ちにケリを着ける為の旅が、ふわふわの展開のまま進んでいるのにセンチメンタルな状況も合わせ持ってその状況を最後まで上手く見せてくれていた。作者様他作品も読んでみたい。