このレビューはネタバレを含みます▼
高1の相澤健太郎は最近よくモノを失くします｡ある日､自分のロッカー前で自分のTシャツを握りしめている同じクラスの池田を発見します｡詰問する健太郎に池田は｢もう二度としませんが､ストーカーだけは続けさせて下さい｣と土下座しながら訳のわからないことを言います｡普段大人しくて目立たない池田の必死の懇願に､健太郎はもうモノを盗まないなら誰にも言わないと約束してストーカー行為を許します｡元々来るものは拒まずの健太郎は､池田がひっそりと自分を観察することを受け入れますが､どうしても池田の動向を目で追ってしまいます｡そして自分の言動や写真を無邪気に喜ぶ池田を可愛いなと思うようになるのでした｡ストーカーを自負する池田はメンヘラとはかなり距離のあるタイプなので平和に終始します｡エロは無く､触れるだけのキスと､好きな人の見ている景色が見られて嬉しいという初々しさがDKらしくてエモかったです｡『はなむけのうたを､』理科室でたまに一緒になる3年生の先輩と後輩のお話｡卒業とともに否応無く終わってしまうDKの片想いが切ないです｡『短い通学路』小学生のやんちゃな勝也と大人しくて可愛いよしきのお話｡学校帰りの通学路は大事な時間なのでした｡
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