アンチ・アイデンティティ
」のレビュー

アンチ・アイデンティティ

沢マチコ

思春期の揺れと難しさ

ネタバレ
2024年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。自分の第二性を受け入れられない二人。第二性とスクールカーストを巡る葛藤で受けに辛く当たってしまう攻め。一方受けは飄々としていて自分の世界を持っているタイプ。それが更に攻めの気持ちを逆撫でしてしまう。受けのキャラクターが面白かった。あからさまにイライラしていて不調と葛藤を抱えて見える攻めが泣きそうだよ!と思っている前で受けが静かに落涙するシーンが美しくて映画的だった。静かで平気そうに見えて受けの中にも強い葛藤の気持ちがあったのだろう。この二人の対比が良かった。わかりやすく問題児である攻めの方が自分を受け入れるのが早くて潔かったのも面白かった。そして大型ワンコ攻めになる。あと映画部の受けの友人もいい子で好き。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!