虐げられた秀才令嬢と隣国の腹黒研究者様の甘やかな薬草実験室
琴乃葉/さんど
このレビューはネタバレを含みます▼
ファンタジーなヨーロッパ風世界観が下地のストーリーですが現代的・現実的考えが度々描写されています。
そこはいい所なのですが現代的考えが入ることにより気になってしまう箇所が出てきてしまい個人的にかえってノイズになってしまいました。
物語に現実の整合性を求めるのは野暮とは分かっているのですが…
特に、主人公は仕事でスカウトされて来たのに上司でもあるヒーローの母親がいきなりヒーローの伴侶扱いしてくるのはデリカシー無さすぎでは…と気になりました。
(職業に男女差は無いとされる国へ、”仕事“が認められて来たはずが結局“女性”という性別が着目されている)
現代日本の問題点やフラストレーションを絡めたストーリーは良かったのですが表面的ではなくもう一歩踏み込んだ考えがあったらより良かったのに、という惜しさを感じました。
古城探検や山奥の村へ調査に行くのはワクワクしてとてもよかったです。
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