着飾るヒナはまだ恋を知らない
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着飾るヒナはまだ恋を知らない

ざらめ鮫

アオハルい

ネタバレ
2024年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと買おうか読もうか迷っていたのですが、満を持して買いました読みました。甘酢っぺえ…。
関わりのなかったクラスメイトとひょんなことから接点を持ち、趣味が合うことを知り、友人へと発展し、そこから徐々に関係が変わっていくというような進み方です。これがいいんだよ!一歩ずつ進んでいく高校生の青春恋物語です。この話の好きなところは、友人関係がしっかり構築される過程も描かれるところです。元々知り合いでもない同士だった二人が、土台を作って相手への信頼を築いて…。そこの前振りまでしっかり描かれていて、だからこそ今度は逆にその信頼を裏切りたくなくて、次の一歩を躊躇ってしまう、というような心理の説得力たるや。しかもそれがどちらの目線でも見られるというのがすごい。どっちの側に立っても納得できる。
続刊も出たので追記です。進み方に地に足がついていてすごい。BLってもっと駆け足で、そこが読んでいて楽しい部分でもあると思っているのですが、主人公の日並さんの慎重で臆病故に一歩が重く、ゆっくり進むお二人の関係性や感情の変化が、丁寧で可愛い。全部初めてだから、たくさん悩んで、失敗もするかもしれないけれど、それでいいんですよね。恋の楽しいところ難しいところ、ときめきポイントを丁寧に味わっていってる感じが、たまらなくきゅんです。可愛くて応援したくなるお二人の行く末、見守らせてください。
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