王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)
」のレビュー

王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)

二戸謙介/上下左右/姐川

聖人ドM公爵と病気の聖女

ネタバレ
2024年2月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、追放物に有りがちですが、時代考証が無茶苦茶です。
王子が、主人公や公爵に理不尽な扱いを出来るのは、相手が臣下であるからです。
醜い顔のせいで蔑まれていたとしても、領主であり、公爵でもある人間に、レストランが「そのお顔、お姿では…」と、容姿を理由に入店を拒否したり、正面から悪態をつく、下級貴族や平民は狂気の沙汰です。
敵方の公爵ですら、行動は愚か、言葉遣いまでがチンピラやゴロツキです(笑)
個人的には、嫌悪と嘲笑を浴び続けながら、他者に不快な思いをさせない為に引き籠もり、自分を侮蔑する配下や領民達に、報復するどころか善政を敷く、公爵こそが聖人と感じました。
捨てられても恨まない、悪態をつかれても憎まない、命を狙われても気にしない、自分の全てを奪った妹にすら大好きという主人公は、聖女というより、心療内科に通った方が…
その公爵も、傷病兵を受け入れる為に私財を投げ打ち、領民を救う為に私財を投げ打ち、他領の民衆を救う為に私財を投げ打ち、全ての不幸はお前のせいだと難癖を付けてくる人間にさえ、諭す事もせずに謝罪します。主人公のチートで全て上手くいきますが、為政者としては最低です(苦笑)
一度、騙されただけなら相手が悪いと思えますが、二度三度、同じ相手に騙されるストーリーでは、お前等、学習しないのかよと感じてしまいました。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!