特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】
鈴丸みんた
このレビューはネタバレを含みます▼
すれ違いからの、いちゃいちゃ巻でしたね。「悪いのはロウくん」のヨシノさんの拗ねた表情がたまらん…!そこに、ごめん、と素直に向き合うロウくんの姿勢が(1巻と比べて)とても良かった。ロウくんが恋人以外に向けた全力慰めを、恋人がいる攻めの態度として許せるか、許せないかで2巻の読者評価が割れましたが、私は1巻でのロウくんの態度(好意を向けてくる相手に対し、思わせぶりな態度で相手の興味をかきたてた上で、わざと距離をとって、自分へと懸命に向かってくる相手の努力を愉しむ…みたいな恋愛癖の事です)がはちゃめちゃに悪印象だったので、むしろ2巻は「周りの人の悲しみに寄り添えるんか…。ロウくん情緒がだいぶマトモになってきたな…」と成長を喜んでしまいました…。いやヨシノさんにはちゃんとスマホから逐一状況を共有していたし!まあ、その、ロウくんの直感で動くところ、悪くいうとデリカシーの無いところって名前のとおり狼みたいな魅力だと思ってしまっているんですよね。傷ついた仲間をいたわるところがより狼っぽいなあ、伴侶を何よりも大事にするところも狼っぽいよね、って。この巻で、ヨシノさんが拗ねちゃう以上の悪感情を出してしまっていたら、ギスギスしすぎて読んでてつらくてキツかったと思うので、はんなりヨシノさんの精一杯の「やだな…」って感情表現が心に沁みました…、満点。満点です。特装版だと黒髪のロウくんとゲーセンデートが収録されています。ベッドシーンありなので、ぜったい“買い″です。ヨシノさんの仕込みローションを見たければ特装版一択です
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