二世の息子
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二世の息子

コモトミ裕間

ハッピーエンドとは

ネタバレ
2024年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3作品収録。表題にある宗教二世の話、既婚小説家と寺に追い出された少年の話、同じグループに所属しているアイドル2人の話。

ネタバレはあんまり見ないでみてほしいんだけど、ダメージは食らうので以下ふんわりネタバレ(当社比)読んで参考にして頂ければ。



どれも癖があるお話ばかりだけど一番奈落に突き落とされるのはやはり表題作。
天珠がソウだったのはやっぱり父からの教えが骨にまで染みちゃったんじゃないかな…てかモブ、体型が少し父親に似てんだよ…タガが外れた天珠、打ってる今気づいたけど「頑張ったんだよ」っていうのは計算しつつネコ被ってたって事かな…本当は無邪気で精神年齢が低い、教によって作られた…まさに神に骨の髄まで作られた子が天珠。だからこそ「愚かで」「愛しい子」だったんか…
最後まで見た時に「コレはハッピーエンドで良いんだよな…?解りづらいけど2人は幸せそうだし」って思ったんだけど、作者コメントに「ハッピーエンド」って書かれてたから!安心して!これハッピーエンド!!!!!

しかも残り2作品もハッピー…ハッ…ハッピー…ハッ…ピー…ハッピーエンドだ?!!!!!だと私は思ったので安心してね…でも500のダメージを喰らうのは覚悟してほしいね…でもこういった話大好き…

小説家と小説家を慕う少年の話も奈落に突き落としてくるし、アイドルの話は少しわかりにくい部分はあれど、小説家の話でボロボロになりながら腐の剣山からよじ登り、アイドルの話を見てたら突然床が開いて下に落ちちゃって天井仰いでしばらく仰いだまま動けなくなるみたいな気持ちになるけど(私の心情を比喩してるだけですので!本編ではドッキリみたいなシーン一切ないから安心して!)、私はどの作品も好きです…やはりボロボロになりながらも歩んでいく話はハッピーエンドなんですよ…好き…

ご馳走様でした…!
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