アルファ嫌いのオメガ令息が寡黙な騎士に溺愛されるまで
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アルファ嫌いのオメガ令息が寡黙な騎士に溺愛されるまで

椿ゆず/秋吉しま

素朴で真面目な騎士攻め

ネタバレ
2024年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。過去のトラウマからアルファが嫌いな受けの元に父親からアルファの騎士が送られてくる。毎度追い返していたが、攻めは今までの騎士とは違いどんな理不尽も耐えて帰ろうとはしない。寡黙で清貧な攻めに、根は優しい受けが意地悪しきれずに絆されていくお話。寡黙で口数が少ない攻めが、それでも思わず言ってしまった「とてもお綺麗です」や「俺にとって特別です」という言葉に重さがあって良かった。絶対受けの騎士を続けるという強い意志とひたむきさも良い。あと時折見える19歳の年下攻めくん感も可愛くて良かった。受けが好きすぎで泣いちゃうシーンも好き。受けの抱えているトラウマの描写はとても辛い。アルファの攻めがバース性なんて関係ないと言ったところで、それで苦労してきている受けにはカチンときちゃうのも分かる。
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