摩訶不思議な微エロファンタジー





2024年2月26日
ファンタジーって画力がないとその世界観に浸れないですよね。特に19世紀以前の欧州をモチーフにすると衣装や背景、調度品が凄く凝ったモノになるので。池先生は独創的なモノになればなる程 創作意欲が湧いて愉しみながら描いていらっしゃるのでは?と画面から伝わって来ます。本作は2組の身長差CPのお話です。強大な魔術を宿す言葉をマスクで封じた美貌の魔術師シルヴァン。彼が営む魔術店で下働きをするティムは元奴隷で、賊に襲われ瀕死の所をシルヴァンに助けられて以来 密かに想いを寄せていて… まずもってティムが可愛い!身体は大きいのに泣き虫で ピュアな瞳と心の持ち主のドジッ子なのです。自分の身を卑下するも 一度でいいから愛されたいと魔術の力を借りていじらしい事をするのですが、まあ ぶっ刺さりますよね、あの姿。逆に裸よりも腰巻き姿の方がエモいし!そしてシルヴァンがマスクを外して初めて発した言葉もシンプルだからこそ凄く刺さる。ティムの涙を包み込む暖かいキスシーンは多幸感に溢れていて、こちらも幸せな気持ちになりました😊 でかいワンコを膝の上に乗せるの可愛よ(*´艸`*)w シルヴァンは普段は言葉を発しないので魔術で文字を浮かび上がらせて会話をするのですが、それが独創的で美しくてとっても素敵。たまに短い言葉で愛を囁いてティムをキュンキュンさせるのもまた良きです。かつては恐ろしい魔術を操り、今も周囲から畏怖の目で見られるシルヴァン。そんな自分を欲してくれるティムの一途さと 想いを紡ぐ真っ直ぐな言葉はシルヴァンを幸福と愛で満たしてくれるのです。そりゃあスパークルしちゃうよね✨ ティムには愛される才能だけだなく、愛する才能もあるみたい。ファンタジーの世界観に合わせてか修正の蛍が幻想的に飛んでいました。もう1組は シルヴァンの店の客のちょっと変わった願望のお話。心優しい金貸し業のエーリクは見た目はタンディなのにとっても奥手。 従業員のヨハンに想いを寄せるが… 一生伝えない代わりに一度だけ触りたい、君の体温を感じたい!と考えた末の「人間椅子」w まだキス止まり。この先 恋人になって、その先まで進むにはかなり時間が掛かりそうな2人です。モダモダとウブくてほっこり可愛いお話でした。個人的には表題作だけでじっくり読みたかったです。もう少しエロも味わいたいな~と。電子限定描き下ろしに蜘蛛猫パパのカッコイイ正体が。そしてシルヴァン様、エッチだ😍

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くり さん
(女性/40代) 総レビュー数:0件