特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】
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特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】

鈴丸みんた

わたしは普通に楽しめたけど…

ネタバレ
2024年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ みんた先生作者買い。
評価が極端な続編だったので身構えて読みました。
たしかに、わりとあっさりめに描かれているなという印象。
低評価の方のレビューを見ると、ニコが当て馬として機能していなかったことに疑問を感じている方が多い印象でしたが、わたしは彼に好感が持てました。
だって、恋愛観がすごくまともだったから(男の趣味は最悪だけど)
ロウを帰らせようとするところも、彼氏がいる男とどうこうなる気なんてさらさらないところも、よしのに直接会うところも。
よしの自身が言ってましたが「悪いのはロウくん」であって、ニコじゃない。
ロウに「相手の立場になってモノを考えなよ」と言えるニコにはむしろ好感しかなかったです。
けれど、ロウだって経験豊富でも恋愛においては初心者同然。
「恋をするつもりはなかった」がよしのの成長物語だとしたら、続編はロウの成長物語だったのではないでしょうか。
たしかに、とくに物語の中盤は辺りはロウとニコが中心でよしのの影は薄かったし、これだけ登場しておいて当て馬にもならないのかと肩透かしくらったような気持ちになるのもわかります。当て馬で愛が深まる展開が好きな方はとくにそう感じるのかも。
スピンオフを意識しているのも伝わってくるし、純粋にロウとよしののイチャラブ社会人編が見たいんじゃー!という方にはあまりおすすめできません。
でも、だからといってキャラクターへの愛が感じられないなんてことはなかったですよ。
期待が大きかった分、落胆した気持ちになるのもわかります。前作が好きなら尚のこと。けど、思い通りの展開にならなかったからといって作者のキャラクターへの愛まで否定することはないんじゃないかな…。
わたし自身、明らかに担当者の力量不足お感じるお話はたくさんあるし、がっかりすることも多いのでどう感じるかは人それぞれですけどね。
個人的にはスイとニコのお話も読んでみたいなと思いましたし、ロウとよしのがどんな風に関わってくるのかも含めて楽しみです。
評価が割れているので続編があるのか謎ですが…。
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