二番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたします
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二番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたします

松葉サトル/大菊小菊/天路ゆうつづ

良作。音楽の表現も上手い。

ネタバレ
2024年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 地味な作画に地味な主人公という印象でしたが、内容はなかなか充実した力のある作品だと思いました。
歌姫が神職である世界で、ただ一人の「巫女姫」に最終選考で落選してしまう主人公「アリエッティ」。人一倍の努力と研鑽を積むも、自分への自信のなさが影響してしまうのか、一番になれない。加えて降ってわいた縁談話も流れ失望の中にも「歌」が「音楽」が彼女を支え希望になる。
神官として赴いた辺境領で阻害を受けるも、音楽の力で徐々に仲間を増やしていく。
2巻の「春の日の祭り」では、音のない漫画の世界で、迫力のある場面の表現をされていたのはすごく良かったです。
アリエッティの築いていく信頼で、二番手を克服する日が来るのかも・・・もしかしたら縁談の話も何かの行き違いだったのかも・・・と期待が持てるような予感がします。
【4巻読了追記】
当初は星を4にしていたのですが、4巻読了後5に変更しました。
アリエッティの強くしなやかな心根に凄く好感が持てます。
ついに、巫女姫様の巡業が始まり、色々な思惑も動き始めるようです。続巻が待たれます。
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