ロッカバイディア
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ロッカバイディア

暮田マキネ

捨てられるかもしれない恐怖

ネタバレ
2024年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 血が繋がらず養子として引き取られている立場で迷惑かけずに自慢できる息子でいなければならないとプレッシャーを感じている中で、さらに血の繋がった兄弟ができるって分かって自分は本当に捨てられるかもしれない恐怖に苛まれて追い込まれた結果無意識のうちに八尋に助けを求めている累が健気で本当に不憫だった…どんどんやつれて隈が刻まれて行く姿を見ると自分まで苦しくてやっと自分の言葉で助けてって八尋に伝えられた時は本当に安心したし泣けた…累にとっても八尋にとってもお互いの存在はかけがえのないもので拠り所だと感じた。
引き取ってくれた夫婦があんなにいい人たちで良かった…幾ら血が繋がっていなくても今まで過ごしてきた時間の重み、思い出の深さは変わることないし八尋が累の思いを代弁して更に保科家の家族としての繋がりは強くなったと思う。とにかく累が救われて幸せになってほっとした…続編が死ぬほど読みたい…
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