このレビューはネタバレを含みます▼
悪役令嬢とその父親が断罪されるイベントから始まったあたりで、悪役がゲームシナリオを前世として思い出すよくある設定のお話かなぁと思ってましたが。否。前世の記憶なんてものよりも、主人公のアンドリム様のそもそものスペックが高くて、思考力と人心掌握術で世界を巧みに生き抜く様が面白い!主人公に敵対する、善であったはずの女性陣が、見事な悪に転落する様は滑稽でいてある意味爽快。また優秀な人物が次々とアンドリム様に心酔し本来の能力を開花させていくのも面白い。気付いたら悪とされていた主人公側の勢力全員がいい人で、みんなが幸せになれて本当によかった。読み応えも後半怒涛のように溢れるBL要素も大満足の至極の作品だと思います。