このレビューはネタバレを含みます▼
平民の娘が農業をきっかけに王子様と知り合い、やがてお互いに恋愛感情を持つようになるが、数々の障壁が二人の前に立ち塞がって、という感じで王道ですが面白いです。ヒロインと王子様の性格が良くて見た目よりしっかりしている。
ただ2点なんだかなーと思うことがある。
一つ目がヒロインの服装。
農作業するんだから適した服装をすれば良いのにいつまで経ってもドレスで畑に入る。あんな裾を引くドレスじゃせっかく耕した畝だって崩しちゃうし、靴だってあんな踵が尖ったやつじゃ土が踏み固められちゃうんじゃないか。ヒロインの本気度を表現するためにも農作業用の服装で描いてほしい。
二つ目は上述の服装にも関係してるんだが、ヒロインが何かと言っては転んだりよろめいたりする。
そりゃぁあんな服装で畑歩いてたら転ぶわな。だからちゃんとした服着なよ。そんでいつも王子様が抱き抱えたり支えたりするんだけど、一々大駒でキラキラ背景付きで描かれる。最初の数回なら我慢できたがもうだいぶ巻を重ねてんのに未だにぶち抜きキラキラ背景になる。私が王子様なら「いい加減にちゃんとした靴履け、体幹鍛えろ」って言うレベル。従者や女中がちゃんと言わないのもいけないんだと思う。ヒロインと王子様の初々しい恋愛感情を表現するためなんだろうけど単純すぎだし多用しすぎ。もっと色んなシチュエーションで二人の関係性や変化を表現してほしい。
この2点がなければ王道障壁乗り越える型恋愛物語でお勧めです。多分これからヒロインの母親が出てきてその人がやんごとない身分なんだろうなって予測してる。