離れられない、逃がしてやれない
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離れられない、逃がしてやれない

ゆいつ

流石の画力。話はサラッと

ネタバレ
2024年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染のもだもだカップルです。ヘタレ?×陽キャ。
普通におもしろい作品ですが、話としてはマジでサラッとしすぎるくらいサラッとしてます。幼馴染2人が結ばれてセッして終わり、くらいの。もちろん細かく見れば共通の友人が出てきたり攻めのモデルとしての話しや少しのすれ違いなんかの話もありますが、2人の仲が終始磐石すぎて特にハラハラしたりもそんなにありません。
しかしそういう作品でも圧巻の画力で補えてしまうのが凄いなと思います。わりと筋肉質な2人のイチャイチャやそういうシーンは本当にえっちで綺麗ですし、コマ割が大きくてワンシーンを一つ一つ見ているような感覚でも飽きない見せ方があります。その辺は作者さんの手腕が光っているなと感じました。

ただ、何度も言うようにかなりサラッとしたお話です。作者さんは以前ハードボイルド系な話を多く描いていて、最近はもう少し軽めのお話が多いです。しかしその中でもかなりだいぶ軽い。作者さんの絵やコマの描き方がなんでも大好き、という方で無かった場合、結構な肩透かしを食らう方も居るでしょう。
個人的には全然見応えありますし、買って損はないと思います。ただ手放しで傑作!といえる程の満足感は無いかなと。正直作者さんの前作の方が、ハラハラすれ違い展開からのラブだったので好きでした。

あと相変わらず絵は綺麗ですが、なんかどんどん唇が尖ってぷっくりしているような気がして。受けも攻めも口元がたまに気になりました。
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