こたえてマイ・ドリフター
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こたえてマイ・ドリフター

大島かもめ

“ハッピーエンド”って

2024年3月6日
狂騒の時代、パーティーに出掛けたエリオットは東洋系の男ロバートと出会い一目で惹きつけられる…。最初に読んだ時はハッピーエンドに思えなくて心をかなり抉られた。今回時間を置いて読み返して、なぜか不思議と浄化されたような気持ちになり涙が溢れた。今作に限らず絵、キャラ、物語、展開とすべてにおいてものすごい完成度の作品を描かれる作家さん。いたすシーンもなぜこうまで色っぽいのか。凄すぎて途中何度もため息が出て手を止めた。現代物の作品も好きだけど、たまにすごく凝った時代物を描かれるのも嬉しい。今作の時代や衣装も魅力的でさらに読み応えが増していた。アメリカで美しく映像化してほしい気もする。
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