ヒズ・リトル・アンバー
」のレビュー

ヒズ・リトル・アンバー

ナツメカズキ

設定が凝っているし心理描写も素晴らしい

ネタバレ
2024年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらは単話で7まで購入していましたが、途中で販売終了になっていた作品です。と言っても、決して変な意味ではなく(よくは分かりませんが)事務手続き上色々あったみたいです。そんな訳で単行本版に手を伸ばすのは…とも思いましたが、先を読みたい衝動にあっさり負けました。でも後悔どころか「良かった」と清々しい気持ちです。
内容は、獣化・ヤクザ・◯◯(言いたいけどネタバレOKでも言えない。楽しみに読んでみて下さい)など設定としてはてんこ盛りだけど、渋滞もせず上手く絡み合っていて面白いです。始めはただの獣化だと思っていたので、追い設定の◯◯が来た時は驚きました。
心情面では、様々な愛の形(夫婦・親子)や生死の苦しみ・悲しみ、心が求めてやまない唯一の存在を喪った時の暗澹たる思いなど、かなり深掘りされていて、走馬灯のように見せられる過去のシーンにはグッときました。
愛する者の為に共に在ることを諦めるって…それが最善で正しくても割り切れない思いしかなくて、源慈の心を思うと苦しかったです。
私はこの作品しか読んでいませんが、他作品も評価が高く有名ですよね。でも…噂では「苦しい、辛い」らしい。私はバドエン・メリバが苦手なので他作品を読むことはないと思いますが、こちらは心が削がれる程ではなくて大丈夫でした。
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