スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-B
」のレビュー

スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-B

永井三郎

珍神とか描いてるから騙された

ネタバレ
2024年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完全に、騙された。
タイトル多分もじってるだろうし、先生もカートコバーン好きー????アタシもアタシもーーー!!!!イエーイ😊ハイタッチハイタッチ✋✋‼
なんて軽く読み始めてみてもう私の心はズタズタの、ぼろぼろである。
桐野、輪廻転生というものがあるのなら、今度こそ偽りなく、自分の心のままに生きられる人生を歩んでほしい。最初から桃源郷という星のもとに生まれてくれ。頼む。本当に、お願いします。
こんなにも漫画で感情移入したキャラクターは久方ぶりかもしらん。
桐野、マザコンだとかちんけな言葉で茶化せも出来ん。
桐野のことをここ三日、ずっと考えている。
桐野の幸せ、人生、生まれてきた意味、アキアカネの意味をずっと考えている。
三日考えたところでなにも、わからん。

桐野の母親を批判したいわけではないし、むしろキャラクターとしては読み進めていけば好きになっていったし、全くもって関係の無い完全な第三者のどうでもいいお気持ち表明なんだが、同じ子を持つ親としては桐野が憐れすぎる。
勝手に憐れんでろ!桐野本人は幸せかもしれんだろうが!という思いも隣り合わせにあり、私にはさっぱり、どうすればいいのかわからんし涙も止まってくれんしカートが頭の中でずっとへローへローへローハウローって言ってる。
読むんじゃなかったとも思うし、この作品に出会えて良かったとも思う。
桐野のような人が少なからずいることもわかっている。
桃源郷ってどんなところなんだろ。
私達に出来ることは、なんなのだろうね。
「三島、がんばれ」って手を振って言った桐野の逆光で見えない顔は、どんなだったのだろうか。
今、桐野が少しでも幸せだといい。
がんばれって言葉は、あまり好きではないのだけれど、
桐野、がんばれ。
いいねしたユーザ10人
レビューをシェアしよう!