無能の鷹
」のレビュー

無能の鷹

はんざき朝未

今の社会に必要な漫画かも…

ネタバレ
2024年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 多様化とIT化の風の時代らしい漫画ですね。

私も見た目出来そうなタイプで、バリキャリで働いてました。
この話の様な上司とはいかないまでも、適材適所で活躍させて貰える上司の時には、語学力とプレゼン力を生かして世界を股にかけて活躍していたけれど、苦手を克服しろとデータや経理事務の担当にされた時の上司の下で、倒れてしまいました。
鷹野さんが10分だけ覚醒した後に熱で倒れる話がありますが、まさにそれです。出来る状態に持っていくまでに、人より何十倍も負荷がかかるのです。
のちにADHDだとわかりました。脳の問題で、語学力のIQが高過ぎて作業力のIQが人より低いバランスが悪い状態でした。
鷹野さんは漢字が読めないということで、学習能力障害等があるのかもしれませんね。彼女をちゃんと診断してサポートしてくれるプロの手を借りる機会があれば、と胸が痛くなります。
本人が気にせず楽しく生きていけるならいいんでしょうけどね。
この本を読んで、「自分もそうかも。辛い」「周りにこういう人いて辛そう」って思うことがあれば、そういう診断を受ける事も視野に入れてみてください。

でも、これからの風の時代は、誰もが同じ水準で仕事を熟す事を強いられる世界ではなく、それぞれの個性が尊重されて活躍していく世界になっていくと思います。
その変換期に一石を投じる漫画なのかもしれないです。

単純に笑えるサクセスストーリーとしても楽しめますけど。
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