小説 月吠えシリーズ第5弾ジウスとティモ





2024年3月11日
月吠えシリーズ第5弾、マッドクリークのセントバーナードクイックのジウスと、アラスカのハスキークイックのティモの話。月吠え大好きで、本作にはシリーズに出て来るランスやジェイソン&マイロ、マットも引き続き出てきて相変わらずの世界観を楽しめた!本作は、ジウスの真面目で煮え切らない性格と、ティモ一族の深刻な問題と、あとアラスカの厳しい寒さとで、重苦しさと閉塞感が全般通してあったかな。このシリーズは、人とのギャップや犬っぽさが楽しかったから、ローマンが人の体についてランスに教わるとことか…話や展開は面白かったけどクスクス笑えるところがなくてそこが残念。でもね、考えさせられるね、幸せってなんだろうって。人として、クイックとして、犬として、なにが正解なのか…。人としてすら幸せって難しいのに、そこにクイックと犬も足されると尚更。文明的に生きるか、自然の中で生きるか、その中でもどう生きるか。自分のこととして考えちゃったりね。幸せって!!しかしジウスはウジウジしてて笑っちゃったなあ、あの場面でそうくるかー。でもティモが導いてくれて、お互い補い合う感じがいいね。

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