このレビューはネタバレを含みます▼
面白かった。宗教二世の攻めが宗教コミューンであるヤバい村に引越し、教祖の息子に気に入られてしまう話。信者じゃない攻めには異質すぎる環境で、崇められている受けもヤバい人なのかと思えば…信者ではない攻めの前では普通の高校生の姿を見せる受け。その特別感や優越感に攻めは嵌ってしまう。あまりにも酷な環境に、二世の子供達が救われて欲しいと読み進めてラストにびっくり。誰しも他者の一部しか知らず、そこから勝手に偶像化したり自分の中の理想や偏見に当てはめて見てしまうことがあるよね。攻めは受けの知らなかった面を知っても初志貫徹で受けの側にいるのが良かった。個人的には受けのその性質も後天的なものだろうから悲しい気持ちがある。子供は健やかに育って欲しい。その他二篇の短編。アイドルの話が好きだった。