ボナペティ!
」のレビュー

ボナペティ!

月村奎/木下けい子

小説 不憫健気受け

ネタバレ
2024年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 天涯孤独な19歳ヨウと、レストランシェフのルカの話。小説。不憫健気受け大好物なので、出だしからもうヨウ君に泣かされ、こんな好みど真ん中の大感動作に出会えたことに感謝しつつ鼻水垂らしながらじっくり読みました。ヨウの境遇が辛過ぎて、それなのに誰も恨まず人に迷惑を掛けまいと健気で、それに加えて素敵なレストランを心の拠り所にしてこっそり覗くとか…胃がねじれるほど可愛くて好き。生きていけない状況に追い込まれて、極限にまでなった精神状態の時はもう見てられなかった…辛い…。ルカが案外あっさりとヨウを救い出して幸せにしてくれたので、中盤からは安心。くっつくまでに一悶着はあったけど、個人的には前半のヒリヒリ感が好きだったので誤解があったり過去の傷が邪魔したりともっと更に追い討ちをかけてほしかったなーと…思っちゃいました…。ルカにちゃんとヨウの過去を深掘りして理解してほしかったのもあるかな、結構何も聞かずに流されちゃった感があり。毎回月村さんの作品は胃がギュウっとしぼられる切なさがたまらない!大好き!
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