天の果て地の限り
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天の果て地の限り

大和和紀

歴史の裏話事情がわかる!

ネタバレ
2014年3月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ かの昔、中大兄皇子と大海人皇子が巫女的な役割をしていた額田王をめぐり微妙な関係にあったのは有名な話で、お互いの勢力を計りながら微妙な立場だったというのも事実。
兄の中大兄皇子(天智天皇)亡きあと、皇太子の大海人皇子をさておき天智天皇の第一皇子大友皇子が即位し、これに対し大海人皇子(後の天武天皇)がクーデターを起こし、天皇の座を奪い取るのは皆さんご存知のとおり。
表向き兄に政治的権力を奪われた皇太子が、兄の喪があけて後、権力を奪い返すとされている壬申の乱は実は大海人皇子の妻であった額田王を中大兄皇子が奪ったのを取り戻す為でもあったのは歴史上結構有名な話。ご存知の方も多いと思いますが、これだから歴史小説や漫画はやめれない。表向きは道理ばかりだが、裏にはなかなか泥沼的面が沢山あります。歴史好きな方にはオススメの作品。
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