戦場の聖女 ~妹の代わりに公爵騎士に嫁ぐことになりましたが、今は幸せです~
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戦場の聖女 ~妹の代わりに公爵騎士に嫁ぐことになりましたが、今は幸せです~

鬱沢色素/朱城怜一/呱々唄七つ

少々釈然としない所が…

ネタバレ
2024年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 薄幸ヒロインに聖女もののニュアンスを混ぜた、割りとテンプレに近いストーリーですが、ヒロインが軍医という所に惹かれて1巻を購入しました。
先が読めるのはジャンルのお約束なのでいいのですが、少々情報が足りなかったり演出の弱い所が気になってしまいました。
中盤、ヒロインはヒーローから突然求婚されるのですが、ほとんど着の身着のまま徒歩で6日間かけて相手方の屋敷に向かいます。
求婚している側が、事前挨拶も無しに相手を呼びつける形になっているのですが、この作品の貴族はいかなる場合でも家格が低い方が出向くのがしきたりなのでしょうか…?
だとすれば、ヒロイン父は疎ましい娘だとしても、失礼に当たらないよう嫁入りの体裁を調えなくていいのでしょうか?
家からぞんざいに放り出す形で公爵家に行かせたりして、この家(伯爵家)大丈夫?と思ってしまいました。(まあ、大丈夫じゃないから、後々ザマァになるのでしょうが…)
更に、ヒロインは6日間の旅費はどうしたのでしょうか?直前まで1日1食生活だったのに、行き倒れにならず目的地に辿り着けています。ヘソクリでも貯めていたのでしょうか…
ヒーローはヒロインの事情を知っているのか、彼女の貴族令嬢らしからぬ出で立ちや行動を追求したりしないのですが、匂わせ演出くらいはあってもよかった気がします。
2巻以降何か情報が追加されるのかもしれませんし、個人の好みだとも思いますけども、釈然としない部分が残りました。
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