恋した王子に義母上と呼ばれています
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恋した王子に義母上と呼ばれています

渡海奈穂/もちゃろ

ロミジュリの様な雰囲気の物語

ネタバレ
2024年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 許されざる状況で思いを育んでしまう2人の物語。望んでそこにいるわけじゃない主人公を受け止めてくれたのは義理の息子に当たる王子。もしかしたら王子と仲良くなる前に王様がもっと主人公と時間を取れてたら(立場上の)禁断の恋には落ちなかったかもとは思うけど、やっぱりそんなことなく恋に落ちる運命だったのかな。人は匂いで本能的に相性がわかるともいうけどやはり2人はそうなる運命なんだろう。
転移時に魔法にて孕める状態にされてしまった主人公。その上子を孕まないとい死ぬという命がかかった無慈悲な状況に心が痛みつつ、王妃と王子、義母と息子、男と男、のっぴきならない状況に葛藤しながら恋に堕ちる若い2人の想いに思わずロミジュリを思いだしました。(こういう許されざる2人的な物語は古から全人類大好きだと思うw)
最後は王族としての落とし所に(王子と主人公が結婚っしてハッピーエンドではなく)全ての役者がなんとか収まる形になりますが、それでも優しいラストだと思います。また王子や王の背景や家族愛についても丁寧に描かれていて満足の読了感でした。
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