このレビューはネタバレを含みます▼
しっとりとまるでインディース映画のようでした。しかもオメガバースとは思えない静寂さと清らかさ。前世の記憶を持つβの北川。北川が遠い昔、心を寄せた人の生まれ変わりカフェ店員のΩ望月。
心通わせる過程も自然で読ませ方がうまいなぁと。
絵柄も相まりノスタルジックで優しく温かく、北川が今も昔も人生勝ち組で描かれがちなαじゃなくβなのも作者さんのセンスがあるなぁと思いました。
描き下ろしは海外(アメリカかな?)でのラブラブな2人にフォーカス当ててない所も良い。
北川の同僚のジョナサンと望月くんの友情といいますか、ジョナサンがαだと思ってた北川と、北川の恋人として対等と思えない望月くんの事を淡々と日常会話の中で自然に認めていく、認めざるを得ないジョナサンの心の変化が沁みます!表紙もセンスありすぎですよね?部屋に飾りたい位お洒落。タイトルも素敵です。
あとがきを読んで映画みたいと読みながら思ったのが腑に落ちました。はい、先生!(私の好みなんてどうでも良いと思うけど)私もウォン・カーウァイ大好きです!