異世界の沙汰は社畜次第
」のレビュー

異世界の沙汰は社畜次第

八月八/大橋キッカ

コミック読んだ方もぜひ小説を!

2024年3月23日
コミカライズの方から原作に行った者として、ぜひどちらも読んで!と言いたいです。
コミックの絵の美しさ、登場人物の描写、特に視線の絡ませ方や感情表現の豊かさは胸が痛くなるほどに見るものに迫ってきます。
2人の触れ合いも抑えめな表現なので、BL初心者にもお勧めです(5巻まででは)。
原作の方は2人の魔力馴染ませ行為がどんな感じか具体的に描かれているので、関係性がよりわかりやすいのと誠一郎の性格が際立っているのも読み比べると面白いです。
作品の魅力は何より誠一郎が異世界で持ち前の効率厨の仕事中毒で、どんどん改革していくことや次々と起こる国家レベルの問題を解決していく爽快さにありますが、並行して進んでいくアレシュとの恋愛がもどかしくも初々しいこと。
天才で美形で武人のアレシュが他人に興味を持てず感情も乏しくどこか楽しむことに無気力だったのが、誠一郎に出会い未経験の感情に戸惑いながらも一途に想う姿に親心爆発で応援してしまいます。
瘴気を払ったのちの遠征中にアレシュが毎日誠一郎に送った手紙がいじらしくて胸はキュンキュン目はウルウルで、抱きしめたくなりました。ぜひどちらも読んで欲しいです。
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