このレビューはネタバレを含みます▼
江戸川乱歩作品を読みました。大正14年度が舞台のお話し、当時の考え方が色々と出て来てとても興味深かったです。文章の構成そのものも今とは随分と違っていて、場面が次々と変わっていく感じでした。章と章を繋げ全体に流れるようにというようなスタイルでは無くてそれも面白かったです。現代の感覚でいくと突っ込み処満載ですが、1つだけ主人公が最愛の人を失った後、また恋に落ちるのが随分と早いように思いました。そしてそれに対する言い訳もなんて自分に都合の良い解釈でしょう(笑) 主人公をずっと想っていた彼、BL的に考えるとあまりにも切ないですね。