ミスター・ミリオネア Ⅰ 結婚の心得
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ミスター・ミリオネア Ⅰ 結婚の心得

リアン・バンクス/上杉可南子

人を信じられないトラウマ男性が……

ネタバレ
2014年3月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上杉先生の絵、特別美男美女ではないのだけれど、雰囲気があって凄く凄く好きつです。これは施設出身の三人の社会的成功者達の三部作物語。先ずは堅物でマイケルというコンピューター起業家のお話。ほかの二人も混ぜて節税対策にと億万長者の慈善団体組織『ミリオネア』なるものを設立する。
マイケルが秘書のケイトと関係を持ってしまった翌日マイケルから冷たく突き放されてしまう。が、2ケ月たってケイトが重大な問題をかかえたままマイケルに玉砕し、突然仕事をやめてしまう。
人を信じられないマイケルが彼女が妊娠中だと知り、今度は結婚を迫るところが女心としては複雑。
愛ある結婚がしたいケイトと、父親のいない子どもを身を持って知るマイケルが、結婚式の日にケイトの父に言われた辺りから少しずつ変化していく……それはマイケルには未知との遭遇、幼い頃、母を亡くし大切な者をなくした幼い頃のトラウマが彼を追いつめていたのだが、早期出産時のケイトの言葉によって初めて救われた思いになれ、ケイトへの愛に気づく。
女の子も無事出産したし、このカップルは相思相愛幸せになって欲しい。
成功するまで自分の欲求を押し殺してきたひとだから人との接し方はおろか、純粋な恋愛なんて全く無縁だったマイケルがどんどん魅力的な男性に変わっていくのも上手い!ケイトのお父さんの言葉が
身にしみて解っただろうマイケル、ケイトのお父さんいい仕事しますね?ちょっとほかのハーレクインと三部作とも違うようだし、オススメ出来る作品です。
さて、次は第二作目をレビューしましょう。
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