女王オフィーリアよ
」のレビュー

女王オフィーリアよ

石田リンネ/ごもさわ

王弟の謎の感想です

ネタバレ
2024年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一作目コミカライズを購入して面白かったので、続編の小説を購入してみました。
ミステリとしては一作目ほどではないにせよ、まあまあ面白かったです。
しかし、とにかく最低浮気男のデイヴィットをオフィーリアがなし崩し的に受け入れなくてはいけない展開になっていくのが個人的にきつすぎて買ったことを少し後悔しました。
夫も弟も浮気された女性の気持ちを全く考えていなくて、断罪されたわけでも反省してる訳でもなく好き勝手して散々オフィーリアを傷つけていた男が、そのまま強くなって惚れ直した女をなんの代償もなく手に入れるなんて展開はフィクションでは見たくなかったです。
最後、自分は散々浮気しておいて、オフィーリアに愛人を作るなんて言わないでこれからは自分だけと真摯に向き合って欲しい的なことを無理矢理約束させようとするところなんて吐き気がしました。
オフィーリアの気持ちなんて全く考えず好い人面しながらディヴィットと仲直りさせようとするジョンも本当にキツイ。
オフィーリアはあんなに弟の気持ちを思って尊重してるのに。
作者様の他の作品は大好きなのでこの点だけは本当に残念でした。
逆に言うと主人公夫妻のこういう展開が許せる、またはこの手のたらしクズに嫌々絆される展開が好きな人には無条件でオススメします。

ちなみに私は元第二司法卿が大好きです。
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