このレビューはネタバレを含みます▼
木下先生の作品、これまでなぜか手に取ることなく初読みです。
高校時代の先輩(岩永)×後輩(宮田)。10数年たっての苦い初恋の再会もの。
…とはいっても、再会→再燃とすんなり一筋縄でいかなくて。
三十路ともなればそりゃね。
過去のことだって許したくないし。
先輩の言葉も胡散臭いし。
流されてたまるかってね。
飄々とあの手この手で落としにかかる岩永と、踏み留まろうとしながらも翻弄され、葛藤する宮田の攻防が面白かった!
宮田のスレた三十路の強かさや男前度がどんどん上がっていくのも見ものです。
この2人、きっとあの高校生の時じゃうまくいかなかっただろうなー。
宮田→岩永の矢印の方ばかりが大きくて。それがストーリー終盤でどちらの矢印も対等になっていくんです。(先輩も実は、ね)
そんな2人のちょっとコミカルな掛け合いも絶妙で、これから未来も大丈夫って思えるカップルの仕上がりになってます!
すったもんだあっても、東京で偶然再会して2度目の恋…
こんな奇跡みたいな2人に、ニヨニヨが止まらない作品でした🖤