「死んでみろ」と言われたので死にました。
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「死んでみろ」と言われたので死にました。

蘭らむ/江東しろ/whimhalooo

「いわくつき」の短剣の秘密

ネタバレ
2024年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルが気になり、読み始めたら続きが気になり、WEB版原作を完結まで読みきって戻ってきました。
沢山の方のレビューにもあるように、妻を理解しようとも見ようともしない最低な夫と針の筵のような婚家、難産の末に産んだ息子には翌日から会わせてももらえず名前さえ口にする事さえ禁じられて。少し大きくなった息子は義母に刷り込まれたようで母を侮った態度。そんな背景からタイトルの展開へと流れるのですが・・・。
もうそれだけで辛く苦しい状況なので、その先への想像がなかなか難しいかもしれませんが、本作は、自死したナイフに隠された秘密があり、そこまで読み解かないと、同盟国公爵「ユリウス」が単に最低な旦那である事しか解らないと思います。
作画も美麗で丁寧。
主人公「ナタリー」が舞踏会後に気付く真実に、そして、死に戻った前と後の歴史の変化で起こる新たな問題。活字で想像するしかなかった世界観を、この作画の作家さまの描かれる絵で堪能したいと思います。続きが楽しみです。
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