薫りの継承【上下巻セット・単行本未収録イラスト付】
中村明日美子
このレビューはネタバレを含みます▼
なんだろう、本当にタイトル通り。息子が弟を唆さなければ。弟がそれを受け入れなければ。兄がそれに抗っていれば。それとも全てそうしたとしても、いずれ同じ道を辿ったのか。もしかしたらもっと永い時間が経って老い先短い頃だったらうまくいったのか。兄の妻への手紙を読んでなんだか言い表せない深い後悔の念が湧いてきて、どうしたらよかったんだろう、でもこうするしかなかったこれしかなかったという気持ちも湧いてきて。やっぱり言葉が出てこない。
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