傷モノの花嫁 分冊版
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傷モノの花嫁 分冊版

友麻碧/藤丸豆ノ介

虐げられ系の話の中では1番かな〜

ネタバレ
2024年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最近、姉妹格差とか虐げられてきたヒロインが相手の登場で幸せになってく話が多いけどその系統でだったらこの作品が1番です。理由としては設定がはっきりとしていて、広告によく出てくる鬼の花嫁と比べても何故虐げられていたのかや原因の真相もはっきり描かれているためモヤモヤせずに読むことが出来るところです。また主人公も言われっぱなしではなく、10話では自分を虐げてきたアバズレに言い返すなど最初に比べると成長が見られるところが個人的には好感が持てます。それ以外に嫁になっても甘んじず家事を積極的にやったり、あやかしたちと交流する中であやかしたちの目から見ても人柄が良いという事が分かるように描かれているところがあるため見た目や力だけでないところが読んでいて魅力だと思います。そして相手の方も実は最初は嫁にする気はなくて、あの家から逃すための口実としてだったけれど、主人公と過ごすうちにだんだん好きになっていったという展開がベタだけど主人公の霊力目当てとかなんかよく分かんないけど本能で惹きつけられました〜とかじゃないところが良いです。
また絵がかなり綺麗で表情の描き方の中で人間の中身の汚さが表情によく表れている描き方がされていると思いました。外見を取り繕っても心までは隠せない事がよく分かります。
展開としてはヒロインをずっと虐げてきた癖に面の下の顔を見てから善人面して近づいてくる白蓮寺のゲロ以下のクソボケがいますが一応、制裁はされます。ただ個人としてはもうちょい強めの制裁と他の連中も虐げてたんだからお家の降格だけじゃなくてもっと色々やっといて欲しい気持ちがありました。また一応、家への制裁はしたのと割と嫁ぎ先では良くしてもらって幸せになっているので、変に続けずに猩々倒してきっちり終わらせた方のが良かったんじゃないかなと思い、星4です。
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