闇を喰らう獣
」のレビュー

闇を喰らう獣

中原一也/石原理

双子みたいにそっくりな麗しの兄弟

ネタバレ
2024年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中原一也先生のバーテンダー受けは最高なんですよ。もう、前半の兄受けの設定がバーテンダーだとわかった瞬間にこれ自分の好きなヤツ(ガッツポーズ)とテンション上がりました。現時点で中原先生の作品、30作品くらいは読みましたけど、バーテンダー受けは何作品かあるはず(酔いどれ金魚、野良猫とカサブランカ、美獣とケダモノなど!)ぜーんぶ受けがツンと取りすましてるようなところがあって、気が強い子が多くってだいすきですね。この兄もヤクザな攻めにつけつけとした口きくところとか大好きなんだよね。。そんな受けを絶対にモノにしてやるとギラついてる攻めもいい。そんな兄が大好きなんだけど、自分に自信がない弟の後半もまたいい。できればそれぞれで一冊ずつ書いてほしいくらい良かったです。お話はとてもきれいにまとまっていて、これはどちらかと言うと古い作品なのにすでに中原先生のスタイルが出来上がってる感じで、とても面白いです。だからこそ兄編と弟編は別々でほしかった!!!いや〜もう逃さねえから、の後兄と綾瀬さんはどんな関係になったのか気になりすぎるでしょ。すんなり甘い関係におさまるわけねーもん。黒土さんにはもう少しばかりこの2人引っ掻き回してもらって、綾瀬さんの嫉妬を煽って欲しかった!でも、黒土さんと弟の同居生活も面白くてずっと読んでいたいよ。今どき二層式の洗濯機使ってる家庭とかあるの!?この兄弟にももう少し踏み込んでもらって、お互いがお互いにブラコンなところとかもサイコーなんだよ。。4人ともだいすきすぎて、私にとっては特別な一冊になりました。
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