このレビューはネタバレを含みます▼
受けは遺品整理会社勤め。そこに社長の甥っ子の攻めが中途採用で入社して、受けの年上の後輩になる。依頼者の要望通り淡々と仕事をこなす受けと、思い出がありそうな品を形見分けに勝手に残したりするお節介な攻め。二人は度々意見が合わず受けは攻めを苦手に思っている。社長はそのお節介さが必要だと言うけれど、私が死者だったら変に詮索せず無感情に淡々と作業して欲しいタイプなので最初はダルい攻めやな…と思ってしまった。でも遺品整理は生きてる人のためというのを読んで、死者と残された人どちらを優先するのか考えるきっかけになりました。勿論毎回遺族に喜ばれる訳じゃなくて捨てといてと突っ返されることもあるんだけど、その中で大切に引き取る人が一人でもいるならいいのかな。受けのトラウマの原因が辛くて、でも泣き寝入りせずしっかり修羅場にしたのはスッキリした。最後にその浮気者の視点の話や攻めの過去の話も読めたのがかなり良かった。