切なさとニヤリのさじ加減がとても良い塩梅

ネタバレ

2024年4月15日

このレビューはネタバレを含みます▼ 小さくて明るいおちゃらけキャラの先輩・井田っちと、背が高くてテンションが低くスンとしている後輩・阿久津の絶妙な対比が、とても良い味を出していて楽しかったです。😉

少年野球時代に野球の楽しさや居場所を与えてくれた井田っちに恋してしまった阿久津少年、（後に発覚したことですが）その恋心はダダ漏れていて井田っち以外にはバレバレだったという事実には笑ったし、周りが二人のことを密かに&静かに見守っていたことにほっこりしました。😄

井田っちが野球をやめてしまった理由や抱いている劣等感などを理解している阿久津が心に秘めた感情をぶつけたり、一気に距離を詰めたりできないもどかしさがすごく切なかったのですが、そんな状況の中たまに彼のポーカーフェイスが崩れてチラリと好きの気持ちと欲望が溢れてしまうような瞬間があり、そんな時はドキッとさせられましたね〜。😍

自分の欲しいものを手に入れるため野球の強豪校の推薦を蹴ってまで井田っちを追いかけてきた阿久津の一途すぎる執着愛が最終的に実を結んで本当に良かったな〜。お互いにきちんと向き合い気持ちを吐き出したからこそやっとする事の出来たキャッチボールのシーンは、貴重すぎる阿久津の微笑みの破壊力も含めてなんとも尊かったです。😶

切なさとニヤリのさじ加減がとても良い塩梅の素敵な作品なので、とてもおすすめですよ〜！📚

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くりさん

(女性/40代) 総レビュー数：1件

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