逃した魚
」のレビュー

逃した魚

中原一也/高階佑

途中までよかっただけに残念

ネタバレ
2024年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めが受けに惹かれていって、一緒に渓流釣りに行ったり、オフィスラブ的展開で爺さまたちに隠れてこっそりイチャラブしていたあたりまでは良かったんですけどね〜…ちょっと、攻めの元恋人がな…という感じですね。お話自体は面白かったんですけど、攻めは受けと付き合いながら、元恋人とも関係持っちゃう、しかも脅しや恐怖心から。うーーーん。攻めは弁護士になるくらい頭もいいんだから、犯罪行為は許さないで欲しかった。脅しにも屈しないでほしかった。まあ、攻めのスーパー攻め様ではない人間らしさ、弱さなんかを描きたかったのであれば大成功だと思います。あとは読み手の好みの問題かと。中原先生の書く昼行燈系受け久しぶりに読みましたけど、受けは凄い良いんですよ!この受けに癒されて好きになったのもとてもよくわかるんですよ。で、あるが故に!もっと2人だけの恋愛について読みたかったかな〜なんて思います。ちょっと、昔の恋人に引っ掻き回されておわったの勿体なかったかな?攻め、本当は俺がアイツを変えてみせる!くらいのこと思って花沢さんと付き合ってたんじゃないのかな?ほんとは。手に負えないとわかって別れたのはいいんですけど、17歳年上ですか。。ストライクゾーン広いな。でも、ちょっと人を見る目養った方がイイぞ、攻め。なんか攻めの本当のタイプって、受けじゃなくて、花沢さんみたいな人なんだろうな〜と思いました。妖艶な歳上美人。これでもう少し花沢さんのほうに攻めへの恋人らしい執着とかがあったら、何も問題なく収まるところに収まっていたと思うんだよね。なんか、この2人は運命の2人って感じには思えないんだよね。攻めには自分の理想はあるんだけど、それが叶わないと知ったころ、出会った人なんだよ受けは。疲れた羽を休めるためには受けのような人と一緒にいる方が落ち着くだろうけど、また花沢さんタイプのもう少ししとやかな美人が現れたらこの攻めどうなっちゃうんだろうな……本当にこの2人はずっと一緒にいられる2人なんだろうか…と思い、最終的に暗い気持ちになった。(なんて暗い妄想なんだ)BLには圧倒的な運命を感じたいタイプなので、この作品は2人の運命度をあまり感じなかったこともあり、星2です。
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