ギリギリアウト!
」のレビュー

ギリギリアウト!

佐藤アキヒト

“just on the borderline”はセーフと思う

ネタバレ
2024年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったのに、その割にこの星評価は…2巻まで読んだかどうかで高低に票が割れたのではないかと思います。というのも私自身が1巻途中までを読んで、頭の中で整理が追いつかなく「うん?」という感じになりそのまま積んでいました。そして2巻を購入するも更に熟成させて…今になって読み返してみましたら、何故か二度目はよく分かるし楽しめました。
一度めを思い返してみるに、「時間軸が前後する」「どことなく似た印象のキャラ」「複雑な業界&組織用語」などの影響で、整理が追いつかなくなるから先へ進めなくなったのではないかと思います。
それで1巻の終わりでは面白さも半分くらいで、二人の関係と仕事内容が分かってきたくらいでした。なので興味を持った方は、ぜひ2巻まで読んでほしいです。お仕事的には一事件ごとに見せ場というかクライマックスがありますが、二人の関係は2巻のラストが最高でした。
あとは本編に関係ないところで(あるかもしれないけど)、タイトルの『ギリギリアウト!』の英語表記が冴えてるなと思いました。”just on the borderline”と、この表現だとアウトではないと思うんですよね。でもタイトルでも本編でもアウトと言っているので…どうなんでしょう。どちらにも取れるような含みある表現が、ストーリーの謎めいた雰囲気と合っていてカッコいいなと思いました。
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