私が死んで満足ですか?
」のレビュー

私が死んで満足ですか?

マチバリ/薔薇缶

ザマァ度は作者さんにしては低いが良作!

ネタバレ
2024年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買い。
先に「追放令嬢からの手紙」を読んでいた為、こちらもタイトルからしてあの作品のようなえっぐいザマァが展開されるのかと思いきや…

うん…思ってたよかザマァ軽いな?
軽いっちゅーか、前述の追放令嬢〜と比べるとやや温いなってだけで充分えぐいし、各自しでかした分だけの報いは受けてるけども。相応の罪を犯していながら作中で死んだり廃人と化す奴がいない(侍女が例外的に死んだけど、彼女は逆に罪に対しての罰が重過ぎる)。そうなるだろうなって匂わせ程度で終わってますね。

あと意外と己の行いを反省する奴も多い(2.5人)。
それ自体はむしろ良く出来てて、商人のザリオが一時良からぬ方向に走るもちゃんと反省して持ち直す様は読んでて感じ入る物がありました。

そんなわけで過激なザマァを期待して読むと少々肩透かしを食らうけども、散りばめられた伏線は面白く読み応えのある良作でした。
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