妹に結婚を押し付けられた手違いの妻ですが、いつの間にか辺境伯に溺愛されてました
瑞貴/楠なわて
このレビューはネタバレを含みます▼
全てが勘違いで進んでいくストーリーです。この作品の前に勘違いヒーローが妻が男遊びの激しい悪女と勘違いして初夜をすっぽかして娼館で女買うみたいなゲス話を読んでしまったので、それから比べたらかなりマシだと思いますが、こちらもヒーローの反省が足りない。花嫁の父の手紙から、ヒロインは何も知らずに嫁いできたのに、本来求めた妹にフラれたのを「お前が妹を押し除けて勝手に押しかけてきたのか⁈」と勘違い罵倒し、2度と顔を見せるなと怒鳴りつけたくせに、自分側の誤解解けたら会いたいって・・・都合良すぎだろ、と。その間何とかヒロインに会おうとするだけで、反省がない。会えないのは相手が怖がってるからかもとか、酷いことしたからとか反省があるなら、無理に会わずに手紙とか、贈り物届けるとかで誠意見せればいいのに。自分を窓からヒロインが見つめてるから嫌われてないだろうって、ナルシストかよ、と。普通ならこういうキャラは当て馬の勘違いモブキャラだよね、という感じです。ようやく会話らしい会話が出来初めても、最初の暴言について謝罪もなく、心の中の後悔と嫉妬のみ。開口一番謝罪だろー!しかもヒロインの事を「こいつ」とか、「俺の妻のくせに」とか、やたら口が悪いというか、多少なりとも好きな女性に対して使う言葉がこれ?と呆れてしまいます。ヒロインは最初から少しはヒーローの事気に入ってたみたいだし、だから多分ヒーローの手のひら返しも即受け入れたんだろうけど、読者的に「反省もないコイツにかよ⁈」感はかなり残るので、そこは周りのキャラが代わりにヒーローにお灸すえて、ヒーローにガッチリ懺悔タイムを持たせれば、少しは読者も溜飲を下げられるのかも。
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