このレビューはネタバレを含みます▼
5巻!ひょんな事から記憶を失くしたヴィンセントは、それでもまたエリザベスに恋をする!しかも。9年間拗らせまくった両片想いも何のその。イケメンモードでエリザベスに迫る。奥手で天然、まんま天使のエリザベスも堕ちそう〜!になったところで、あっという間に記憶は戻る。何じゃそれ。もう少し堪能したかったし、何なら6巻で、エリザベスも「カッコよかった」と反芻してるじゃないか!そう、ヴィンス殿下はそも努力家で、王妃に似た恵まれた容姿。絵柄的にはちょっと今風?少し昔風?の細っそりした男の子。脚も長くてめちゃくちゃカッコいい!それがヘタレ過ぎて今一つ萌えらんなかったのよ。5巻マジでカッコいいから!ああ!ヘタレな君も可愛いけれどもカッコいいとこもっと見せてくれい!最初は、いわゆる自称ヒロインからの断罪劇から。婚約者で想い人であるエリザベスを守る為。ちょっぱやで解決したその後から。隣国の王子の似たような問題を片付けて。今度は父と母の馴れ初めや封印されしおっちょこちょい魔獣との対決や、母である王妃に淡い片恋を拗らせた他国の王まで参戦して、物語は何処へ行くのやら。個人的には1巻の自称ヒロインを救った侯爵家の変態魔術師との恋はどーでもいいんだけど、そちらも続くご様子。もぅ、皆んな幸せになれ!とばかりに続いて行きながら、ほんの少しずつ、両片想いから嬉し恥ずかし両想いを成就させてくヴィンス殿下とエリたんが微笑ましい!早くキスまで。早く結婚まで!見届けたいなぁ。