１巻に難あり

２巻以降の物語は戦闘シーンはじめヒロインとのいちゃいちゃ（エロ有り）のクオリティがかなり高く、設定にご都合主義はかなり多いものの話の展開はかなりずらしてきている感があって、こういったジャンルの作品としては高品質の良作。
問題は１巻。冒頭から序盤まではいいが、それ以降の展開が話のプロットをそのまま演出・構成なしに進めたような感じであり、ヒロインの恋心ぼそぼそ垂れ流しや主人公の心の声の説明台詞等、かなり雑に話が展開していく。２巻に入ってからは前述のように面白くなっていくのだが、１巻のとにかく状況を整えて主人公ヒロインの能力を読者に伝えてヒロインが主人公に惚れていくということを言葉で伝えて…と、とにかく無粋に話を展開していくのが難点。自分も２巻が割引セール中でなかったら１巻で切っていただろうな、と思うほどに最初の１巻が微妙。というか１巻時点では各種設定・話の展開ひっくるめて某迷宮ハーレムの完全劣化コピー状態である。
ただし、２巻以降は独自の色をしっかり出してきており、おススメできる良作。ただしエッチなシーンがかなりがっつり描かれるのでそこは注意。ほんと、１巻の出来だけが残念な作品。